新婦人アンケート・教育費が高すぎると悲鳴!OECDのほとんどは高校無償、半数は大学学費が無償
大学の進級にも平均145・8万円かかり、就職活動にもスーツ代や交通費など平均10・5万円がかかっています。奨学金を受けている大学生は28・2%いました。そのうち有利子が64・4%に上ります。年収300万円未満の世帯では、大学生2人が受け取る奨学金が4年で816万円、返済額は2人で1021万円に上るという回答もありました。
奨学金、教育ローンのほかの教育費捻出の手だてについては「学資保険の積み立て」60・8%、「子どもがアルバイト」31・5%、「祖父母からの援助」23・9%、「親がダブル(トリプル)ワーク」23・6%の回答がありました。その他、事業資金、預貯金、生命保険などの解約、年金や退職金からの取り崩しなどが目立ちました。
OECD加盟国のうち半数の国は大学の学費が無償で、ほとんどの国に給付型の奨学金制度があります。またOECD加盟国のほとんどは高校が無償で、欧米では学級編成の基準は20~30人です。ここでも日本は世界の動きに反しています。学びたい若者が、お金がないために十分に学べず、希望を持てない日本の現状はあまりに異常です。
(9月20日付しんぶん赤旗などより転載)