安倍首相は、消費税増税分はすべて社会保障に使うと宣伝していますが,本当にそうでしょうか。

c0282566_21162331.jpgー3月30日付しんぶん赤旗より転載ー
 安倍首相は「消費税増収分5兆円はすべて社会保障のために使われます」といって社会保障が充実するかのように宣伝し、政府広報をしています。増税分5兆円の「使途」のうち8割以上を占めるのが、「年金国庫負担分2分の1の恒久化」と「既存の社会保障の安定財源確保」です(グラフ)。これはすでに実施している分の財源を消費税に置き換えただけです。
 一方、社会保障「充実」として「子育て支援」に0.3兆円、「医療・介護等の支援」に0.2兆円を充てるとしています。しかし「支援」の名で行おうとしているのは、保育水準の引き下げによる詰め込みや入院患者の追い出しなど制度改悪が中心です。0.2兆円は、消費税増税による「社会保障支出の増加分」です。診療報酬などを引き上げるもので、出して当然のものです。
 年金国庫負担は、年金課税の強化(04年)と所得税・住民税の定率減税の縮減・廃止(06~07年)で財源を確保して消費税に付け替えるのは“詐欺”も同然です。こうやって既存の社会保障財源を消費税増税分に置き換えれば、浮いた分は他の財源に回せます。安倍内閣は震災復興増税の企業負担廃止など大企業減税や公共事業、軍事費のバラマキを進めています。「すべて社会保障に」というのはでたらめです。
 さらに安倍内閣は、3兆5450億円にのぼる社会保障の負担増・給付減を計画しています。これが実施されると、10%への消費税増税時に社会保障「充実」に回るとしている2兆8千億円も吹き飛びます。

安倍内閣が狙う社会保障負担増・給付減
・70歳から74歳までの患者負担1割から2割へ 4000億円
・入院給食の原則自己負担            5000億円
・介護保険利用者負担1割から2割に(一定所得者) 750億円
・介護保険施設の食費・居住費補助縮小       700億円
・年金の「特例水準解消」               1兆円
・年金の「マクロ経済スライド」       1兆5000億円
     合計3兆5450億円

by tokusannmi | 2014-04-06 21:18 | その他 | Comments(0)